2007-05-26から1日間の記事一覧

「28浪の音に宇治の里人よるさへや寝てもあやふき夢のうきはし」〜「32ひとりぬる山鳥の尾のしだり尾に霜おきまよふ床のつきかげ」塚本邦雄(『定家百首/雪月花(抄)』(講談社文芸文庫)より)★★★★★

28「浪の音に宇治の里人よるさへや寝てもあやふき夢のうきはし」 意外なことに文法的な説明もしてくれるのがありがたい。「『よるさへや』は寄るさへ、夜さへと二つの意味を持ち、寄るは里人に、かつは初句の浪にもかすかに關る」。なるほどなあ。浪に「かす…


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