『黒い天使』(Black Angel,1946,米)★★★☆☆

〈フィルム・ノワール・ベスト・コレクション〉より。 コーネル・ウールリッチの同名小説が原作。ダン・デュリエ、ジューン・ヴィンセント、ピーター・ローレほか出演。 飲んだくれピアニストであるマーティン・ブレアの妻マーヴィス・マーロウが殺された。…

『逃走迷路』(Saboteur,米,1942)★★★★☆

アルフレッド・ヒッチコック監督。ロバート・カミングス、プリシア・レインほか出演。 ヒッチコック映画を続けて鑑賞。『疑惑の影』と比べると格段にサスペンスに富んでいました。 工場の波板壁の背景に男の影が少しずつ近づいてくるオープニングクレジット…

『疑惑の影』(Shadow of A Doubt,1943,米)★★☆☆☆

アルフレッド・ヒッチコック監督。テレサ・ライト、ジョゼフ・コットンほか出演。 二人の男から逃げ出すように、チャールズ(チャーリー)は姉一家を頼って東部からカリフォルニアにやって来る。変わり映えのしない毎日に嫌気が差していたニュートン一家の長…

『しあわせのパン』(2012)★☆☆☆☆

大泉洋・原田知世主演の癒し系映画。 都会を出て北海道の片田舎・月浦でパン屋を営んでいる水縞夫妻の店に、心に傷を抱えたさまざまな人が四季折々に訪れる……というオムニバス風の、心底どうでもいい物語。 俳優たちの縁起がわざとらしくて、疲れます。 月な…

『日曜はダメよ』(Never on Sunday,1960年,ギリシア)★★★★☆

メリナ・メルクーリ、ジュールズ・ダッシン主演。ジュールズ・ダッシン監督・脚本。 ピグマリオンもの、というよりは、娼婦が主役であることからすると、『プリティ・ウーマン』の原型という方が近いでしょうか。 さてわたしはギリシアには馴染みがないので…

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』16・17(アシェット)

『ミステリーゾーン』16「33号機の漂流」「強いぞディングル君」「ノイズに憑かれた男」「33号機の漂流」(The Odyssey of Flight 33,1961.2.24)★★★★☆ ――ニューヨーク行きのジェット旅客機33号機は、気流に流されたようにして音速を超え、無線も通じ…

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』15(アシェット)

『ミステリーゾーン』15「遠来の客」「八時間の奇蹟」「No.22の暗示」「遠来の客」(The Invaders,1961.1.27)★★★★☆ ――頭を貫くような異音とともに屋根裏に宇宙船が着陸していた。火傷、ナイフ……宇宙人とのたった一人の戦いが始まった。 リチャード・マシス…

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』10・11・12・13・14(アシェット)

『ミステリー・ゾーン』(10)「マネキン」「キング・ナイン号帰還せず」「家宝の瓶」「マネキン」(The After House,1960.6.10)★★★★★ ――広告にあった指貫を買いにデパートに来たマーシャ・ホワイトは、エレベーターで9階に上がったが、そこには何もなか…

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』9(アシェット)

「ある死刑囚」(Execution,1960.4.1) ――1880年11月14日、悪党キャズウェルは縛り首になった。……が、気づくと80年後のニューヨークにある研究室にいた。恵まれた暖かい部屋で正義を語る研究者にカッとなったキャズウェルは、研究者を殴り倒して街へ出た。 …

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』6・7・8(アシェット)

第6号「熱病」「白い雲の果て」「死相」「熱病」(The Fever,1960.1.9)……何気なくスロットに入れた一枚のコインが当たり、生真面目な男はギャンブルに取り憑かれる。妻の制止も聞かず、男は……。 ビギナーズ・ラックとギャンブル熱を扱った普遍的な一話で…

『ミステリー・ゾーン DVDコレクション』1〜5+特典DVD(アシェット)

今さらですが、ディアゴスティーニみたいな分冊版DVDコレクションで『ミステリー・ゾーン』が刊行中です。英語 or 日本語吹替えのみ(字幕なし)、解説冊子のやる気のなさ、等々、なかなか完全とはいきませんが、これまで日本語版は手に入れることさえ難…

『世にも不思議な物語』1・2(コスミック)★★★☆☆

アンビリーバボー的な昔のオカルト・ドラマ。世界の七不思議っぽいものを扱った学習マンガの一冊のような、懐かしい匂いのする超常事件が紹介されます。 空から降ってくる石、水をガソリンに変える男、ウィジャー盤で80年前の兵士の霊を呼び出した人妻。ただ…

『ターミネーター4』(Terminator Salvation,米,2009年)★★★☆☆

McG監督。クリスチャン・ベール(ジョン・コナー)、サム・ワーシントン(マーカス)、アントン・イェルチン(カイル・リース)、ヘレナ・ボナム=カーター(セレーナ)ほか出演。 お、なるほど。今後シリーズの基本設定だけを提供していろんな人にいろんな…

『ターミネーター3』(Terminator 3: Rise of the Machines,2003年,米)★★☆☆☆

ジョナサン・モストウ監督。ニック・スタール(ジョン・コナー)、クレア・デーンズ(ケイト・ブリュースター)、アーノルド・シュワルツェネッガー(T-850)、クリスタナ・ローケン(T-X)出演。 いまさら観ましたが、いくらなんでも笑えるくらいに劣化がひ…

『幕末太陽傳』(1957年、日本)★★★★☆

川島雄三監督。フランキー堺、南田洋子、菅井きん、小沢昭一、石原裕次郎、二谷英明ほか出演。 落語「居残り佐平次」をベースに映画化された時代劇喜劇。 これはフランキー堺あっての映画というか、フランキー堺のための映画というか、とにかくフランキー堺…

『天国への階段』(A Matter of Life and Death、1946年、英)★★★☆☆

マイケル・パウエル監督。デヴィッド・ニーヴン(ピーター・D・カーター)、キム・ハンター(ジューン)ほか出演。 英軍爆撃機のパイロット・ピーターは、敵機の攻撃を受けてパラシュートなしで飛び降ります。当然ながら死ぬはずだったのですが、霧が濃かっ…

『ヒッチコック劇場』第一集2(ユニバーサル)★★★★☆

「もうあと1マイル」(One More Mile to Go) ――ある日、怒りにまかせて妻を殺してしまったサム。近くの湖に死体を捨てるべく、麻袋に詰めた死体をトランクに積んで、サムは車を走らせる。ところが……(ジャケット裏あらすじより) 第67話。ジェイムズ・P・…

『カインド・ハート』(Kind Hearts and Coronets,1949)★★★★☆

アレック・ギネスが被害者を一人八役で演じたスリラー・コメディ。とはいっても演技がうますぎて一人八役にはむしろ笑いどころは少ない。アスコイン卿やヘンリー・ダスコイン牧師みたいに出番の多いキャラは特に。楽しいのは「殺されるためだけ」に出て来た…

『探偵〈スルース〉』(Sleuthe,1972年、英)★★★☆☆

しまった。期待しすぎでした。 わたしははっきり目に見えるようなどんでん返しが好きなんだな、というのがわかりました。ある程度ミステリを読んだり映画を観たりしている人ならこの作品の〈どんでん返し〉は予想がつくので、ミステリ的に何かを期待したりは…

『時をかける少女』(アニメーション版,2006,日)★★★★★

アニメ版『時をかける少女』を見ていちばん思ったのは、「飛ぶ」シーンの躍動感です。これはアニメならではで、この躍動感があるからこそ、タイム・リープの仕方を「飛ぶ」という設定にしたのかもと思うくらいです。 しかもぽんぽん飛ぶ。飛ぶために助走をつ…

『ヒトラーの贋札』(Die Fälscher,2007年)★★★☆☆

ドイツ・オーストリア制作。 イギリス経済を破綻させるためにナチス・ドイツが計画していた贋札計画。政府はユダヤ人収容者のなかかから印刷技術の心得のあるものを選び出し、まずはポンド紙幣を、それからドル紙幣を作らせていた。収容者たちは、みずからが…

『レベッカ』(Rebecca,1940)★★★☆☆

ヒッチコック監督。ローレンス・オリヴィエ他。 原作以上にレベッカの影が薄いのは、顔が印象に残る映画というメディアではやむを得ないか。 ローレンス・オリヴィエ(の演技)すら影が薄いのも、ストーリーを考えればこれもやむを得ない?とか考えていくと…

『郵便配達の学校』(L'École des facteurs,1947)★★★☆☆

ジャック・タチ。 郵便配達夫が引き起こす定番のギャグの数々。踏切に取り残されたり、停めておいた自転車だけ走り去ってしまったり、自転車レースに紛れてしまったり、自動車の尻につかまって楽したり。ダンスのシーンがやけに印象に残った。 ミュージカル…

「The Big Empty」(2005)★★★★☆

Alison Smith「The Specialist」の短篇映画化。『ユリイカ』岸本佐知子×山崎まどかの対談で触れられていたやつ。 けっこう本格的な映画で驚いた。主演も女優のSelma Blair。 ほぼ原作に忠実なんだけれど、これだけ短いのでほとんどシチュエーションと台詞だ…

『日本以外全部沈没』★☆☆☆☆

糞面白くもない。キャストは豪華でセリフは棒読み。『シベリア超特急』の方がまだしも笑えるだけ上。 筒井康隆「日本以外全部沈没」の映画化でもなければ映画『日本沈没』のパロディでもない、設定だけ借りてただ撮影したというだけの内容なので、上手い下手…

『ザ・スライドショー10』みうらじゅん・いとうせいこう ★★★★☆

WOWOWで放映したのを観ました。DVDBOXも発売予定。「人は年を取るんじゃない、例えが古くなるだけなんだ」という冒頭からバカバカしさ全開(^_^)。 ハニカミ王子に対する斬り方も、みうらさんならでは。ポイントはそこかい。 一番笑ったのは絵馬かなあ。…

『メトロポリス』(Metropolis,1927年)★★★★☆

長らく品切れだった名作が、フリッツ・ラング・コレクションの一枚としてほぼ完全版でリリース。 肉付け前のマリアがヴィジュアル的に有名で、そこがやっぱり一つの見どころでもあるんだけど、意外だったのは父親の社長役の俳優。めちゃくちゃ存在感がある!…

『探偵事務所5”A File〜591楽園〜』『探偵事務所5”B File〜522失楽園〜』★★★★☆

林海象監督。成宮寛貴、宮迫博之、池内博之、田中美里、永瀬正敏、佐野史郎、近藤芳正。 大人の漫画。大人の戦隊ヒーローもの。丁寧に作られた、お約束を踏まえた作り物。わざとらしさがいいのです。宮迫はこういうベタな演技でこそ光ると思います。むしろ永…

『ビリー・ワイルダー 生涯と作品』シャーロット・チャンドラー/古賀弥生訳(アルファベータ)★★★★☆

本書はビリー・ワイルダーの伝記というのとはちょっと違って、正確に言えばビリー・ワイルダーのインタビューを編年体に構成したものです。作品や監督業についての話だけではなく少年時代や青年時代のエピソードも本人の口から語られているので、ワイルダー…

『ロング・エンゲージメント』(Un Long Dimanche de Fiancailles,2004,仏)★★★★☆

ジャン=ピエール・ジュネ監督。オドレイ・トトゥ主演。ジョディ・フォスターもちょい役(とは言えないほど大きな役)で出演。 第一次大戦中。五人のフランス人兵士が故意に自傷を計ったかどで死刑を宣告された。ドイツ軍の長靴を履いた家具職人バストーシュ…


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