『ぺし』第1巻・第2巻 風呂前有(講談社アフターヌーンKC)★★★★☆

 ほのぼのギャグマンガ。ともおのような積極的おバカではなく天然おバカです。みおちゃんの天然っぷりが目立つけれど、実はサッちゃん以外はみんな天然なのである。(本来ならツッコミ役であるはずの)先生も坂田くんも。

 なので、第2巻で先生のおじいちゃんが出てくるけど、そういうあからさまなボケ役が出てこない方がほんわかしててよい。まったりとしてて。みおが指で作る丸眼鏡とか、懐かしい(^_^;。

 第1巻の鉛筆3秒キープの話や、第2巻の怖い本を読んだあとの悪戯の話の、くだらなさ加減もいかにも小学生ぽくていい(^^)。

 絵に描いたようないじめっ子顔の石井さんや、作者の悪意ぷんぷんな家庭科の先生など、ほんわかなレギュラー陣と比べてゲストは濃くてインパクト大。おじいちゃんも、狙いすぎの感はあるけれど、その外見。すでに死んでるよ……それ。ミイラじゃんか。。。

 初めのころのみおちゃんの目は、可愛いを通り越して不気味だったのだが、だんだん普通になってきちゃったな。これを、転校生坂田くんの目には初めのうちは不気味に見えたけど、クラスに馴染んでくるうちに、「なんだフツーの子じゃん」て思えるようになった――のを視覚化している。。。と考えるのは穿ちすぎだろうか。穿ちすぎだろうな。
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