『ダ・ヴィンチ』2008年5月号【三ツ星ワンコイン文庫】

 リニューアルしたんだそうです。つっても主にレイアウトが変わっただけ。スタジオインタビューの撮影がおかしな方向に行ってるが。ダメな人が芸術っぽさを狙って失敗したみたいな。

水谷豊が「あの人と本の話」という「あの人が選ぶ一冊」的なコーナーに載っています。珍しい。

「特集 三ツ星ワンコイン文庫」

★「出版ニュースクリップ」に『モンキービジネス』柴田元幸インタビュー。へえ。古典作品メインなのか。川上弘美岸本佐知子川上未映子も寄稿。

川上弘美『風花』インタビュー、貴志祐介新世界より』『狐火の家』インタビュー、平山瑞穂プロトコル』インタビュー、岡野宏文豊崎由美『百年の誤読 海外文学篇』インタビュー

★「コミック・ダ・ヴィンチ」は聖☆おにいさん中村光インタビュー。

祖父江慎デザイン『深泥丘奇談』の愉しみ方
 作品自体は好きじゃないんだけど、祖父江慎デザインなので買ってしまった。でも表と裏が逆ってのは、筑摩書房の足穂全集の函(厚紙を裏返した函)のお洒落なのの印象が強い分、ただ裏返しただけって感じで残念。デザイン的には『言いまつがい』の方が面白い。

「マンガ狂につける薬」Vol.160 呉智英
 乱歩×丸尾末広『パノラマ島綺譚』と中野美代子『綺想迷画大全』。どちらも気になりながら買いそびれていた本。一部紹介されてるパノラマ島のビジュアルを見ると、やっぱり全部見たいなあ。

「短歌ください」穂村弘
 新連載が始まったけど、第一回は恋愛短歌。テーマが恋愛だと参加者は多いかもしれないけど、結局ユーミンの五七五みたいな、薄っぺらい独り言みたいな作品ばっかり集まっちゃうと思うんだけどなあ。

「先生、ここがわかりません!」岡野宏文×豊崎由美の中3国語再入門」第6回「詩を読もう」編
 高村光太郎がダメなのには深く同意。中島みゆきの詩の話では、岡野氏の天然ぶりが可笑しかった。
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  『ダ・ヴィンチ』2008年5月号
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