『ミステリマガジン』はまさかの『相棒』特集。まあでもコロンボ特集のようなものだと思えば不思議ではない。水谷豊・及川光博インタビュー。キャラよりも謎解きミステリに重きを置いた作品解説と、「相棒」コンビに焦点を絞った併録短篇。コリン・デクスター「奇妙な手紙の事件」は、モースではなくルイスとハサウェイ。相変わらずのパズルっぷり。ピーター・ラヴゼイ「剃刀ビル」は、クリップとサッカレイもの。切り裂きジャックを髣髴とさせる事件に、女装囮捜査で挑む。
「迷宮解体新書37 中山七里」
春樹訳チャンドラー三作目『リトル・シスター』冒頭部分掲載。
「DILATED TO MEET YOU―開かせていただき光栄です―(5)」皆川博子
◆気になる本は、ロバート・バー『ウージェーヌ・ヴァルモンの勝利』、フェリクス・J・パルマ『時の地図』、マックス・ビアボーム『ズリイカ・ドブソン』、上田早夕里『華竜の宮』
『SFマガジン』はテッド・チャンの新作中篇「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」と、若島正の新連載「乱視読者の小説千一夜」が目玉。
◆気になる本は、フェリクス・J・パルマ『時の地図』、上田早夕里『華竜の宮』、
「[新版]世界SF全集を編む」大森望×中村融×山岸真」(第5回)
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