『キン肉マン(39)』『GUNSLINGER GIRL』1〜14

キン肉マン(39)』ゆでたまご集英社ジャンプ・コミックス)

 39巻は復活『キン肉マン』第2弾。かっこいいという言葉では追いつかない、かっこよすぎる表紙です。悪魔超人はかっこいいなあ。39巻本篇ではステカセキング、ミスターカーメン、ブラックホールが活躍します。正直に言えば、ブラックホールやサンシャインのようなキャラクターは、描き込むよりもシンプルな初期の絵柄のほうがかっこいいんですけれどね。

 ステカセキングはどう考えても勝てないだろう……と思ってしまいますが、そう思うのは見た目がギャグっぽいからで、能力的には凄いのかも。がに股になって足で相手の耳を塞ぐという格好悪いはずの必殺技が絵になってます。格好悪いといえば、ミスターカーメンのフィニッシュホールドも、ストローで吸う姿が間抜けなんですよね。。。相手を干涸らびさせるという攻撃自体は不気味なだけに、直接噛みつくとか、もっと方法はなかったものなのでしょうか。

 この後、一通り戦ったあとはどうなるんでしょうね。まだ後ろに控えている覆面完璧超人と、復活したアイドル超人が戦うことになるのでしょうか。その前にウォーズマンがステカセキングの敵討ち、かな。ターボマンとの機械対決になりますし。そのほか、戦わずに控えているスプリングマンが誰と戦うのかも気になります。
 

ガンスリンガー・ガール』(1〜14)相田裕メディアワークス電撃コミックス)

 『Gunslinger Girl』は、「サイボーグ化された少女が政府組織のもとでテロリズムと戦う」というあらすじだけ読むと、普段なら読まないであろうタイプの作品なのですが、Youtubeでリンクをたどっているうちに「かっこいいアニメ曲」という映像で興味を持って、読みました。実際オープニングが格好いいんです。

  

 ヘンリエッタやエルザのエピソードのあたりはまだ萌え系と言えなくもありませんが、ヒルシャーの過去が明らかになってきたあたりから雰囲気がどんどん変わっていきます。実際トリエラの場合は少女でなくとも置換可能だと思いますし。それだけに14巻のひとコマはショックでした。作品のテーマから言って、この二人は「一緒に死のう」という選択をしてはいけないのに。不可抗力なら仕方がないとはいえ。可能性としては、1.倒れているだけで生きている、2.検事さんがトリエラの故郷に行ってそこで何らかの希望が明らかにされる――とかでしょうか。

 それから、途中から見た目的にも精神的にも年齢が高めなペトラが2期生として登場したことで、物語の幅がぐっと広がりました。逆に普通の漫画っぽくなってしまったようなところもありますが。

  


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