『るみちゃんの恋鰹』1、『あさひなぐ』18、『マイボーイ』4

『るみちゃんの恋鰹』(1)原克玄(小学館ビッグスピリッツコミックス)
 『事象』が完結し『恋鰹』が始まりましたが、掲載誌が変わったわけでもなく、舞台の女子校が男子校と合併して共学になってタイトルが変わったくらいです。強いて言えば、彼氏(?)の早人の出番が増えたほか、不良のりょうじ、ガリ勉のとおる、といった新キャラが登場しました。新任の水沢よう子先生の対るみちゃんスキルがとんでもなく高いのですが、いなすのではなく真っ正面からぶつかって「おばーさんは倒れない!」と断言する高田先生も好きです。ほかに「ふるさとホール」「抜いた親知らず」「イラマンダー/アラドゥネス/アーバイ」がツボでした。

あさひなぐ』(18)こざき亜衣小学館ビッグスピリッツコミックス)
 インターハイ団体戦予選、個人戦。この巻は問題児の新入生・薙が主役です。部内戦のときもわがままを通していた薙ですが、今回も団体戦のオーダーにわがままを言い出します。そして個人戦……結局はお母さん大好きな、まんま駄々っ子そのものでしたが、これでようやく部内の空気が雪解けしてきました。これまで脇役だった国陵の三須さんにスポットが当てられた(それでもやっぱり脇役という)回もありました。

『マイボーイ』(4 完結)木村紺講談社アフタヌーンKC)
 終わっちゃいました。単行本書き下ろしもなく(でも厚い)、表紙はなぜか咬ませ犬(になりさえする前に連載が終わってしまった)対戦相手のチャンプ、最後は華子ちゃんの話で終わるという、謎な最終巻。『からん』以上に不完全燃焼でした。『good!アフタヌーン』2016年4月号からは『巨娘』再開です。

   


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