『ゲーム』(The Game,1997,米)★★☆☆☆

『ゲーム』(The Game,1997,米)

 デヴィッド・フィンチャー監督。マイケル・ダグラスショーン・ペンほか出演。

 これは一見、『スティング』や『ユージュアル・サスペクツ』のようなどんでん返しものに見えますが、「ゲーム」と断っているからには、「ゲーム」なのは明白で、つまり全然どんでん返しではありません。だから完全に途中経過の面白さのみが勝負ということになるのですが、肝心の内容が実はそれほど面白くないというのが致命的です。

  

『おかしなおかしな大追跡』(What's Up, Doc?,1972,米)★★★★☆

『おかしなおかしな大追跡』(WHAT'S UP, DOC?,1972,米)

 ピーター・ボグダノヴィッチ監督。バーブラ・ストライサンドライアン・オニール主演。

 はじめのうちはバーブラ・ストライサンドがひどすぎて笑えませんでした。ライアン・オニールに同情してしまった。でも途中からは大爆笑。そしてラストシーン。バーブラに「愛とは決して後悔しないものなのよ」と『ある愛の詩』のせりふを言わせて、ライアンには「バカなセリフだ」と答えさせる粋な演出。

  

『ドラキュラ』(Bram Stoker's Dracula,1992,米)

『ドラキュラ』(Bram Stoker's Dracula,1992,米)

 フランシス・フォード・コッポラ監督。ゲイリー・オールドマン主演。ヴァン・ヘルシングアンソニー・ホプキンスか。語り手ハーカーにキアヌ・リーブス。ハーカーの婚約者ニーナにウィノナ・ライダー

 これはひどい。恋愛映画になっていました。ストーリーは原作を忠実になぞりながら、出来上がりは全く違う作品、というのも凄い。ドラキュラが、死後も生き続けていたブラド公ツェペシェだという解釈は実は意外と新鮮かも。

  


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