『バトル・ロワイヤル 特別篇』(日本,2001)★★★☆☆

 言わずと知れた話題作。

 開き直った設定によるサバイバル・アクションは言うことなし。山本太郎ビートたけしといった芸達者が作品を引き締めています。

 それだけに安っぽいドラマは余計。アクション映画はアクションだけやっていればいいんです。

 ノブがいいやつだった、みたいな作りはシラけるのもいいところです。

 最悪なのが、最後に「誰々の夢」で結ぶところ。現代日本映画の汚点です。監督がこういう自己満足をやめないかぎり(そして誰かが止めないかぎり)、永遠に没落は止まらないでしょう。

 印象に残ったセリフは二つ。もう帰らないことを伝えて娘に文句を言われたたけし(キタノ)が、「人を嫌いになるのなら、それくらいの覚悟をしとけ」。

 光子が殺される時「あたし、ただ奪う側にまわりたかっただけなのに」。

  


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