「ミュージック」シオドア・スタージョン

短編集『海を失った男』より

 スタージョン文体はちょっと苦手です。それはともかく。

 このテーマの作品は星の数ほど書かれたけれど、〈音楽〉と結びつけたものはなかったんじゃないでしょうか。そのせいでこの作品は果てしなくリアルな社会風俗小説になっています。もちろんそれを「現代人の心の病巣をえぐる」とかいう紋切り型で表現して、チープな作品だと述べることも同時に可能です。でもイメージだけですけど『レオン』のゲーリー・オールドマンみたいじゃありません? 音楽といかれぽんちって組み合わせは。

 でもなんだか〈サイコ〉な〈モンスター〉というのは居心地悪い
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海を失った男
海を失った男
posted with 簡単リンクくん at 2005.11.11
シオドア・スタージョン著 / 若島 正編
晶文社 (2003.7)
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