「Running And Writing」Joyce Carol Oates

 あたしは走ること書くことのプレッシャーやもやもやをふっきっています、子供のころ外で走り回って遊んだことが今の作品に役立ってます。――というだけなら普通のエッセイなんだけれど……自分のことだけじゃなく、コールリッジもシェリーもディケンズホイットマンもみんな歩いていた、と大見得を切る。確かに体を動かした方が脳の回転も早くなるだろうし、外に遊びに出る方が経験も豊かになるだろうけど、ディケンズ夢遊病だよ、散歩と一緒にしちゃいかんでしょう。



ご本人が、「わたしは子供のころ経験した事実しか書けない」みたいなことを仰っているが、それが逆に、エッセイを読んでいても小説を読んでいるのと同じような印象を覚えて面白い。
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