『トイズ』(TOYS,1992,米)★★★★☆

 ロビン・ウィリアムスレスリー)、ジョアン・キューザック(アルセイシア)、マイケル・ガンボン(ジボ将軍)、ロビン・ライト(グエン)、LL・クール・J(パトリック)、アーサー・マレット(オーエンズ)、ジャック・ウォーデン(おじいちゃん)。バリー・レビンソン監督。

 息子レスリーと娘アルセイシアではまだまだ心許ないため、死期を悟った玩具会社社長は、軍人である弟にあとを託すが……。案の定、将軍は経営方針を変えて、おもちゃの兵器を開発しようとする。

 こしらえものに徹しているところが大好きな作品です。こういう作品って、こしらえ部分とリアルとの境目が難しい。反戦のところだけリアルに主張したりしちゃいがち。だけどこの作品は、ゲームによる爆撃、文字どおりのおもちゃの戦争、吊り飛行機での取っ組み合いetc……と、どこまでもおもちゃに徹してくれるのです。社内での圧力もかけ方も陰湿なものではなく、壁が徐々に狭まって来るというわかりやすいもの。そこがチープで嘘くさく感じられる方もいらっしゃるでしょうが、わたしは好きでした。

 無駄に凝ってる(^^)。おもちゃみたいなおもちゃ工場、移り変わる将軍のファッション、無駄の極致(^^)の凝りまくったビデオクリップ、アヒルの横断、本当にあるんだかこの映画用に作ったのかわからないおもちゃの数々(犬にお尻をくわえられた人形は売ってるのかな?)……。

 ロビン・ウィリアムスが馬鹿を装った才人だったり、妹役のジョアン・キューザックの体格がよすぎるのも伏線だったり、と、丁寧に練られた作品ではあるのです。子ども向けにしては残酷だし、ある層の大人にとってはチープで嘘くさく感じられもしましょうが、ロビン・ウィリアムスらしさがよく出たいい映画だったと思います。
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  トイズ

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