『ダ・ヴィンチ』2006年8月号

●特集は『ハチミツとクローバー』。映画化にともない。

「気になるあの人の気になる一冊」は、大泉洋藤澤恵麻藤岡弘

コカコーラ特集という意味不明の企画あり。なぜか森博嗣が記念作品を書き下ろし。120周年ってなんか無理矢理だ。これからも十年ごとに騒ぐつもりか?

●ひさびさの解体全書森絵都

ノーチラス号の冒険』第3巻発売。言うほど話題になってるかなあ?

●“ジブリの原点”『王と鳥』日本で劇場初公開。BSかなにかで観たことあったような気がしてたけど、スチール写真を見ると、思ってたのと違った。

●全世界で300万部のファンタジーラーマーヤナ刊行開始。だそうで、インドの古典叙事詩ラーマーヤナ』を現代作家が再話・リメイク。日本でもありますな。やれ現代版『源氏物語』だのやれ誰々版『八犬伝』だの。

「ヒットの予感」金原ひとみ『オートフィクション』、桜庭一樹少女七竈と七人の可愛そうな大人』、華恵『本を読むわたし』、瀬名秀明『第九の日』など。

「ほりだし本」水原佐保『青春俳句講座 初桜』、丸茂ジュン『セックスと嘘とアダルトビデオ』他。『青春俳句講座 初桜』が面白そうだ。たとえつまんなかったとしてもそれはそれで奇書でありえるような作品。

「ゲーム・ダ・ヴィンチブレイブ・ストーリー』、『笑倣江湖』

「百年の誤読 舶来編」第14回。

 1960年代。レム『ソラリス』、キージーカッコーの巣の上で』、ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』、ル・クレジオ『調書』、キイス『アルジャーノンに花束を。『アルジャーノン』が意外と高評価なので驚いた。『ソラリス』より『アルジャーノン』の方が評価が高いってそりゃあ岡野さん、だめだよ……。

一青窈のふむふむのヒトトキ」第36回は、前回の続き。数字について。

「追悼 久世光彦。執筆者が長薗安浩だというのが気に入らない。

「シネマ・ダ・ヴィンチブレイブストーリー

●アニメの限界を超えたBLACK LAGOONだとかいうことですが、うう〜ん……まぁアニメーションとしての質は見てみないことにはともかく、紹介されているシーンを見る限りストーリーやキャラがオタク向けにしか思えない。いくらテクニックを費やしても、もとが駄目ならどうにもならないんだよ……。

岡本綺堂怪談コレクション」刊行スタート!。綺堂は「半七捕物帳」がつまらなかったのであまりいいイメージはないのだけれど、確か『日本怪奇小説傑作集』収録作も期待せず読んだらけっこう面白かったはず。

「ミステリー・ダ・ヴィンチでは、『川に死体のある風景』歌野晶午インタビュー、『気分は名探偵』我孫子・有栖川・霧舎・貫井・法月・麻耶座談会

時をかける少女アニメ映画化。というか、原作にインスパイアされた別物に近い?

●表紙は蒼井優
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