『ダ・ヴィンチ』2006年9月号 ★★★★★

★特集は祖父江慎

 紹介されるとどれもこれもほしくなる。『悪趣味百科』はなんて悪趣味なんだろう(^^)。『言いまつがい』は文庫じゃなくてわざわざ単行本を買ったくらいに好きな造本。本人に本人のパチモンを描かせるという『山田シリーズ』の無茶苦茶な発想は、でもどちらかといえば吉田戦車自身の作風に近い気がする。

 素晴らしいことに祖父江慎+Cozfish』という作品集が刊行予定とのこと。ネット書店の予約受付では「11月刊行予定」となっておりました。待ち遠しい。8000円もするけどね……。

「気になるあの人の気になる一冊」原田知世松山ケンイチモト冬樹

 モト冬樹主演映画『ヅラ刑事』が気になる。よく思いついてよく実行するなーこういうこと(^^)。

『赤い指』東野圭吾インタビュー。

『乱鴉の島』有栖川有栖インタビュー。

ダ・ヴィンチほりだし本」は恋月姫『人形月』、本谷有希子『生きているだけで、愛。』。

三四郎はそれから門を出た』三浦しをんインタビュー。

新耳袋コレクション 恩田陸編』恩田陸インタビュー。

「トロ・リサーチ」は「文庫解説」について

「百年の誤読 舶来編 第15回」岡野宏文豊崎由美

 アメリカの鱒釣り』ブローティガン、『百年の孤独』ガルシア=マルケス、『ゲド戦記1』ル=グウィン、『スローターハウス5ヴォネガット、『めくるめく世界』アレナス。

 今回は傑作揃い。『ゲド戦記』以外はオール★5つ。『百年の孤独』しか読んだことないけどほかのも読むの楽しみだなあ。少なくともお二人によれば、どれも『百年の孤独』と同じくらいの傑作ということなわけだし。

「このBL作品に「芥川賞」を獲らせたい!」

 また『ダ・ヴィンチ』特有の無駄に大きく出たタイトルです。ボーイズラヴにはまったく興味がないけれど、三浦しをん呉智英が選考座談会を行っているので読むべきです。

『別ダ』第5号が挟み込み。

「井岡美保さんのヨゼフ・チャペック装幀本」

一青窈のふむふむのヒトトキ」藤森輝信×一青窈(前編)

 今回は建築家さんです。

「シネマ・ダ・ヴィンチウディ・アレン『マッチ・ポイント』

「ミステリー・ダ・ヴィンチ西尾維新が『DEATH NOTE』『×××HOLiC』のノベライズに挑戦。

 あいかわらず無駄に自信過剰なところがよい。

「コミック・ダ・ヴィンチ」ついに完結『月館の殺人』

 原作者二人のコメント、鉄道マニアのミステリ作家有栖川有栖からのコメント。有栖川氏のコメントは鉄道マニアからというよりミステリ作家からのコメントとして読んでしまう。実際のところ鉄道マニアからの反響はあったのだろうか? 凝ってるのはわかるんだけど鉄道に愛情のない人間からすると、ふ〜ん。てな感じなのだ。漫画として、ミステリとしては文句のつけようのない一級品です。
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