『黒いラブレター』1 おのれの血は青色かよの巻 東谷文仁(集英社JUMP COMICS)★★★★☆

 『奇面組』といい『お父さんは心配症』といい『マサルさん』といい、どうもわたしは変態ギャグが好きなようだ。これではまるっきりヘンなひとではないか。いかんいかん。

 変態ギャグだけどシュールとか不条理系ではなくてちゃんと考えられてます(少なくともこの第一巻は)。ジャンプネタがちょっと多いのが気になったけど。

 月刊ジャンプ連載だからそれほど人に知られてないけれど、『マサルさん』すらもバトル漫画化させてしまう週刊ジャンプの恐ろしさを思えば、月刊でマイペースを守り続けるのもありか。

 登場人物が一人しかいない「無人島BOY」を読むとわかるけれど、著者はつっこみの入るギャグの方が得意なようです。だから自分でつっこみを入れながら読むのが好きな人には向いてないかな。つっこみの量が尋常じゃない。おっさんの登場人物が多かったりとただでさえ暑苦しいのに、つっこみの量が本の温度を上げています。この怒濤のつっこみが病みつきになりそうなのでした。
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