どんでん返しだけで構成された小説。ある意味こりゃ実験小説だよ。とにかく次から次へとめまぐるしく展開するので、ほんとうに一気に読んじゃいました。第二部の途中あたりからちょっと飽きては来るんだけど……(^^;。クライマックスだけつなげたような話なので、読んでいる最中は面白いんだけれど読み終えたあとに何も残らないのも確か。それを良しとするか悪しとするか。いろんなタイプの作品を量産したマシスンの珍作ってことで。カルトかもしれないけれど、マシスンビギナーにはお勧めしません。
語り手は意識はあるけど全身不随という設定(しかも周りの人間は、彼に意識のあることに気づいていない)なので、周囲の人間の行動やセリフが語られる合間合間に語り手の胸中独白が入ります。ところがこれが間が抜けてる。
「〜わけないわ」なるほど、そういうことか。「〜あとはモダンにすればいいだけ。楽勝よ」マックスも、かわいそうに。「〜あの人、またトップに立てるわ。あの人にふさわしい場所で」おや、じつは内助の功か。
なんだかなぁ。ユーモアなんだろうけど、いまいち。
往年の名奇術師も、脱出マジックに失敗し、いまは身動きできずに、小道具満載の部屋の車椅子のうえ。屋敷に住むのは、2代目として活躍する息子と、その野心的な妻、そして妻の弟。ある日、腹にいち物秘めたマネージャーが訪ねてきたとき、ショッキングな密室劇の幕が開く!(裏表紙あらすじより)
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