林海象監督。成宮寛貴、宮迫博之、池内博之、田中美里、永瀬正敏、佐野史郎、近藤芳正。
大人の漫画。大人の戦隊ヒーローもの。丁寧に作られた、お約束を踏まえた作り物。わざとらしさがいいのです。宮迫はこういうベタな演技でこそ光ると思います。むしろ永瀬の方が浮いてるくらい。ほーんと少年探偵団がそのまま大人になった感じ。
小林少年のこともそうだけど、ギャグとまではいかないくすぐりが、うまくくすぐりのままで終わっているのが絶妙。にやりとしたい人はすればいいし、何も感じない人でもサブイと感じずにすむ。こういうのって、小さなことだけど作り手のマナーだと思います。初めから特定の人だけに向けたアピールギャグが最近は多すぎるものね。
ミステリ的な仕掛けをみごとに映像に応用していて驚かされまし。その瞬間、あっ、なるほど、と思いました。そのための設定なわけか、と。
『濱マイク』のスタッフが手がけているそう。『濱マイク』シリーズは未見なのでわからないけれど、観て思ったのは上に書いたようなこと。『ルパン三世』に通じるような、大人のヒーローもの。リアルさにかまけて作り物としてのエンターテイン心を忘れたり、フィクションという言い訳に隠れて作り物としての最低限のルールすら使えなかったりするような最近のドラマにはない、良質のエンターテインメント作品でした。
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