ついに単行本にまとまった、という話を聞いたので、連載分をまとめたものに続きを書き下ろしてついに完結させたのかと思ったのですが、連載分を一冊にまとめただけでした。２巻が出るまでまた何年も待つなんていやなので、１巻が出たのは続きが再会される兆しだと信じたい。
おそらく連載第一回目は、長篇の第一回というよりは読み切り短篇だったのだと思います。ロボットは夢を見るのか・空想を思い描けるのか、といったようなＳＦ的命題を扱った、それ一作で完結しているファンタジーです。個人的にはこの第一回目のテイストが好きでした。
第二回目からは長篇モードに入り、作風自体もがらりと変わります。ＳＦにしてもちょっと何でもあり過ぎじゃないかというくらい、とんでもない展開が次々に立ち現れます（アレがしゃべるのはシラケました……＿|￣|○）。短篇とは違い語り口とか味わいではなく、ストーリーの起伏と目眩く新展開で読ませる筋運びは、たしかに飽きない。未来とは、生とは、人類とは、みたいな問いを、あまりにストレートに頻発するのには、正直なところ鬱陶しい思にさせられるのですが。
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