『BURNING FARM』少年ナイフ(MCA)★★★★☆

 1983年のインディーデビュー盤の95年再発版。

 久しぶりに聴き直したけど、音に多少は凝るようになった以外はまったく変わっていない。まあさすがに一つ二つは“ご愛敬”みたいな作品が混じってはいるが。

 M-01「ミラクルズ」で幕を開け、M-02「パラレル ウ・マン」M-03「TWIST BARBIE」と続くあたり、けっこうコンセプト・アルバムなのだろうか、などと思っていると、M-04「象のパオパオ」やらM-06「亀の子束子のテーマ」やら、テーマもへったくれもなくなってくる(^_^;。

 おそらくはOL時代を歌った、「ミラクルズ」と「パラレル ウ・マン」。「ミラクルズ」のかっこよさと「パラレル ウ・マン」の笑える歌詞が記憶に残る。

 しかしジャングルとか動物とかBARBIEみたいなアメリカ文化とかが大好きなのはほんとまったく変わっていないな〜。

 そしておそらくアルバム中では一番完成度の高いのがM-07「工場の一日」みんなのうたとかでぜんぜんフツーにかかってておかしくない。いやリゲインとかのCMでタイアップでもおかしくないぞ。

 ナイフの奇想が炸裂したのがM-08「BURNING FARM」。いったいどこの焼畑農業なんだ(^_^;。

 歌詞のぶっとび具合とロックの批判精神とシンプルでポップなメロディがぴたりとはまったM-10「WATCHIN' GIRL」も名曲。

 雑誌のインタビューでナイフ自身が確か、今聞くと「恥ずかしい」とかいうようなことを言っていたM-12「うっかり八兵衛」を経て、カバー曲「I WANNA BE SEDATED」にて幕。

 とゆーか、収録曲の違うアメリカ盤が出ていることを初めて知った。
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