2007-12-06 『石川淳評論選』石川淳/菅野昭正編(ちくま文庫)★★★☆☆ 冒頭は「文章の形式と内容」というタイトルではあるが、文章読本ではない。技術論というよりも精神論・本質論。とはいえ感覚的なものではなく、話し言葉と文章の違い、韻文・散文の違い、型とリズム、などなど、わりと具体的ではあるので「ほほう」とうなずける箇所も多い。全体的に、著者が持っている該博な知識を読者も当然持っているものという前提で話を進めるので、理解するのが困難な評論・随筆も多かった。 オンライン書店bk1で詳細を見る。 amazon.co.jp で詳細を見る。/a>