『ダ・ヴィンチ』2008年4月号【ライトノベルは終わったのか?】(メディアファクトリー)

ライトノベルは終わったの?」
 今日の早川さん出張あり。大森望×三村美衣の対談あり。

 むかしミステリーが元気だったころ、スティーヴン・キングを「ミステリー」と言い張ってはばからなかったけれど、今回の特集を読む限りでは似たようなことで、元気なラノベが何でもかんでもラノベ・レーベルから出してラノベだって言い張っているだけのような気がする。『砂糖菓子』とか冲方丁とかをラノベと言われても、個人的にはその方が「え?」と思うんだけどなあ。

 だって、さあ。ラノベ初心者が選んだ面白いラノベが、ラノベっぽくない『ミミズク』じゃあ駄目でしょ。。。

 世間的な定義ではなくマイ定義では、「ラノベ=恥ずい文体」なんですよね。レーベルでもイラストでもなく。だからそれこそスレイヤーズから、上遠野浩平西尾維新海猫沢めろん万城目学とかはラノベくくり。ところで周囲では「ライトノベル」という言葉が通じない。「高校生向け文庫」でした。

近代文学探訪5」宮部みゆき
 新美南吉「手袋を買いに」です。

「『乳と卵』川上未映子インタビュー」
 祝芥川賞amazonとか見るとけっこう評価が高くてびっくり。万人受けするものなんですねえ。『Deep Love』とか読む女の子が、川上未映子って見た目かっこいいよねーとか言って読んでみて★4つとかつけたんなら日本も捨てたもんじゃないのに。

北尾トロのBookgle もう紙辞書を買うしかない!?」
 なぜわざわざ紙辞書を買う?という話から、爆笑ゲーム「たほいや」の話題になってしまった(^_^;。ピントがずれてる気もするが。いいのか?

「先生、ここがわかりません!」岡野宏文×豊崎由美の中3国語再入門」第5回「定番教材」編〈故郷〉
 魯迅の「故郷」です。二人ともボロクソ言ってます(^_^)。まあそんな作品です。ツッコミどころの多い作品の方が、俎上に載ったとき面白い。ヤンおばさんとか、懐かしい。

本谷有希子処女特集」
 あ。本谷有希子が乙女チックだ。てかフツーに可愛すぎて、ウケ狙いだとしたら外してる。『ダ・ヴィンチ』に連載されてた『乱暴と待機』の挿絵担当鶴巻和哉との対談あり。

「奇才・綾辻行人の新境地へようこそ」
 東雅夫との対談あり。『幽』に連載してたやつ。あんまり面白くない。でも祖父江慎の装幀のせいでつい買ってしまう。

「怪談之怪」76 勝山海百合インタビュー
 第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞受賞者。
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