ヒッチコック監督。ローレンス・オリヴィエ他。
原作以上にレベッカの影が薄いのは、顔が印象に残る映画というメディアではやむを得ないか。
ローレンス・オリヴィエ(の演技)すら影が薄いのも、ストーリーを考えればこれもやむを得ない?とか考えていくと、妥協ばかりになってしまうのですが、原作を薄めたような話であんまりオリジナリティがないので仕方ありません。
詰め込んだ展開を急ぎすぎているせいで、ヒッチコックにしてはサスペンスもあまりないし。
ただし、マンダレーの崩壊をそれも下からのアングルで見せるのはやはり映像ならではの見どころでしょう。電話が突然鳴るところとかね。あと、語り手が目一杯おしゃれをしたのに無神経なマキシムに「あんまり似合わない」って言われるシーン、ほんとに似合ってなくて笑いました(^_^;。
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