『His Burial Too』Catherine Aird,1973年。
『有栖川有栖の密室大図鑑』で紹介されていた未読作のうちの一作。
それなりに期待して読んだのだけれど、トリック自体はバカミスだったなあ。。。初めのうちは〈運ぶときに十二人必要なほどの石像がどうして倒れたのか?〉という謎だったのに、いつの間にか石像の重さとは無関係に〈密室なのにどうやって石像を倒したのか?〉という謎にスライドしちゃってるような。結局、密室の謎というより○○○○ものなんですよね。。。
むしろ日本の刑事ドラマみたいにアットホームな雰囲気の署長や警部ら警官たちが、海外ミステリドラマみたいにジョークの応酬をしながら捜査するのが面白かった。
記録的な猛暑が英国を襲った日、ロンドン郊外のランダルズ・ブリッジで異常な天候に劣らぬ怪事件が起った。教会の鐘塔で、倒れて砕け散った巨大な石像の下から男の腕が突き出ていたのだ。捜査の結果、被害者は圧死前に殴られて気絶したことが分った。像は故意に倒されたのだ! が、人の通れる窓もなく、積った破片が出口を塞いだ塔内から、犯人はどうやって逃げたのか――ベリバリー警察のスローン警部は巧妙な密室殺人の謎に敢然と挑む! 英ミステリの伝統に現代性を加え、知的ユーモアをちりばめた独自の作風を築く期待の女流本格派初登場(裏表紙あらすじより)。
【※トリックネタバレ覚書*1】
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『そして死の鐘が鳴る』
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