『さらい屋五葉 3』オノ・ナツメ(小学館IKKIコミックス)★★★★★

 前巻の梅の過去に続いて、今回は松の過去。そして弥一や八木の過去も……。

 政にはまだしばらく蚊帳の外の疎外感を味わっていてほしかったなあ。こんなふうにどんどん心を通わせてきたんじゃあ、クライマックスも近いような気もする。。。仲良く和気あいあいとやってったり、盗賊一味との大バトルになったりするのも違うと思うし。

 すべてがぴしっと治まったあとで、なおかつ連載が続いてくれたらそれにこしたことはないのだけれど。

 30ページの弥一の表情が、あんまり素を見せない弥一にしては珍しく、本気で「あっ」て感じで印象深い。反面、125〜126ページの松の表情は似合ってないなぁ。確かにここはそういう顔したくなる場面なんだけれど、やはり松にはポーカーフェイスを貫いてほしかった。

 政の妹もゲスト的に出演。この後も政の家族やら郷里やらとの葛藤と並行して続いてくのかな。
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