高原英理の妖怪小説というのでどんな作品なのかと思っていたら、ずいぶんとポップな内容なので驚いた。ハリポタ……というのは言い過ぎだけど、結構そんな感じの悪者退治の話。
まあマニアを喜ばせるよりも子どもを楽しませる物語を書く方が難しそうだとは思うし、これはこれでよいのだけれど。
『しゃばけ』なんかと比べると、妖怪が完全にキャラ化されているわけではないので、わたしなんかはこちらの方が好きなんだけれど、キャラクター好きには逆に物足りないのだろうとも思う。
『稲生物怪録』の面白さがわからないわたしからすると、現代風に語り直してくれたのはありがたい。
三千世界の大魔王、神野悪五郎が現代に甦る。最強最悪の怨霊を祓うために。共に立ち向かうのは十三歳の少女、夕凪紫都子。…だが、勝てるのか?(帯あらすじより)
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