『知っ得 幻想文学の手帖』(學燈社)★★★☆☆

 『國文學』1987年4月増刊号の改装版とのこと。

 アカデミズムや文芸評論サイドによる幻想文学ガイドブック。

 やはり「ガイドブック」というべきなんだろうなあ。論文や解釈にしては字数が少なすぎて、一言解説みたいな感じだものなぁ。ただしガイドブックとしては、結末まであらすじを書かれているのが困りもの。既読の作品の解説部分を選んで、鋭い指摘なんぞを期待するしかない。

 とはいえそれは小説読者としての感想であって、研究者や学生にとっては簡潔な紹介と解説は当然のこと。ネタバレなんて発想自体がないだろうしね。ていうか元が『國文學』なんだからそんなこと当たり前か。

 さすがにちょっと古いところがあるのが気になるところ。
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