『ドン・ジュアン』モリエール/鈴木力衛訳(岩波文庫)★★★☆☆

 『Dom Juan ou le Festin de pierre』Molière,1665年。

 デュマの『ジョゼフ・バルサモ』に「comme la statue du Commandeur(騎士の像のように)」という言い回しが出てきて、それがモリエール作品に由来する言葉らしいと知って、一応読んでみる。

 そういう台詞でもあるのかと思っていたのに、直接は関係なかった。

 ドン・ジュアンが口八丁で口説いたりごまかしたりや、従僕との掛け合いでやいのやいのと話が進んでゆく。みんな面白いくらいにドン・ジュアンに引っかかる。

 神を利用して窮地を切り抜けようとし、とうとう最期を迎えるわけだが、これはいったい神罰なのか石像の復讐なのか、ピントがぶれてしまっているような。

しかしこれに「永遠の探求者」なるものを見てしまうのは、よっぽどそれ以前の

 ドン・ファン像が薄っぺらだったのか、今となってはそうご大層なものでもない。
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