『Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲』島田荘司(講談社BOX)★★★★☆

 いよいよ怪力光線砲が動き出す! あまりにもあまりな展開なので、ファンタジーなのか?SFなのか?と不安になる。ヘタなサスペンスよりよっぽど緊張する。

 さすがに人は複製されなかったみたいなので、ミステリなのだろうなとひとまずほっとしたのですが。

 しかしこうやって小説の形で描かれると、「原爆はしょうがない」云々も向こうから見ればそういうこともあるかもねと思わないでもありません。そりゃねえ、ふつうは武器も兵士もなくなった時点で負けを認めるよなぁ。さっさと降伏しろよアホ!とかうんざりしながら爆撃してたんだろうな。

 大戦末期、日本全土を空襲し続けるB29を撃墜すべく極秘に開発された日本陸軍の最新秘密兵器・怪力光線砲。しかしその真の姿には、誰もが予想だにしなかった“ある目的”が隠されていた――!? 研究者・「ミツグ伯父さん」の手によって鳴り響く雷とともに装置が発動した瞬間から、めくるめく数々の怪異が「ぼく」を襲う!(函裏あらすじより)
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