「My Favorite SF(第43回)」鷹見一幸
「話題の宇宙SFRPG『無限航路』の魅力」
「劇場版「スター・トレック」公開記念特集」
「齢の泉」ナンシー・クレス/小野田和子訳(Fountain of Age,Nancy Kress,2007)★★★☆☆
――なくしたあの指輪にはひと房の髪とキスマークが収めてあった。俺の人生を変えた女の……(袖惹句より)
エキゾチシズムとロマンチシズムがやけに濃くて、それだけでお腹いっぱいです。
「おまかせ!レスキュー Vol.133」横山えいじ
「乱視読者のSF短篇講義(最終回=第12回)スタニスワフ・レム「GOLEM XIV」」若島正
「SFとは言えない」と断言しちゃってますが。SFファンに対するエクスキューズ? それとも心からそう思っているのでしょうか?
「サイバーカルチャートレンド(新連載) ネットブックという隠れた宝箱」大野典宏
レイアウトが一緒なので、「サはサイエンスのサ」だとすっかり思い込んで読んでいました。またずいぶんがらっと話題が変わったなあ――だなんて間抜けなことを思いながら。新連載でした。
「SFまで100000光年 70 絶対安全人生」水玉螢之丞
「SF Magazine Gallery II(1)」齋藤浩「文字型メカシリーズ・陸型ドリル戦車」
一瞬なんのこっちゃと思いましたが、しばらく見つめて「ああ!」と納得。SF映画とかで実際にありそうなのがすごい。
「SF BOOK SCOPE」林哲矢・千街晶之・牧眞司・長山靖生・他
◆「円城塔はプロパーにあげよう(すみません)。だが、伊藤計劃は俺たち(たちっていうな)駄目なSFファンがもらった!」という言葉がインパクトありました。
◆『イエメンで鮭釣りを』『ジュール・ヴェルヌの世紀』、気にはなってたので、書評で一押しされると読みたくなります。「砂漠に鮭がいたっていいじゃないか!」って(^_^)。
◆榎本ナリコ『時間の歩き方』が紹介されてます。『ネムキ』で読んでたので気づかなかったけど、そういえばSFなんですね。
「地球移動作戦 第13回」山本弘
「魔京 第19回」朝松健
「《霊峰の門》第18話 乱風楓葉 六」谷甲州
「センス・オブ・リアリティ」
・「「バベルの図書館」開館前夜」金子隆一……グーグル・ブック問題と、デジタル・コンテンツの話。
・「新型インフルエンザの本質」香山リカ……精神科医らしい視点による今回のインフルエンザ騒動。
「READER'S STORY」松田茂美「百五十年前のジャンプ」
「追悼 伊藤計劃」
「屍者の帝国」伊藤計劃
――若き日のジョン・H・ワトソンを語り手に異形の十九世紀を描く、第四長篇冒頭三十枚の遺稿を掲載。(袖惹句より)
河出書房から出版予定だったため、河出書房編集者のコメントが寄せられています。それによると『フランケンシュタイン』の続篇を構想していたそうです。フランケンシュタインの怪物技術が普及した世界を舞台に、ワトソン博士やヴァン・ヘルシング教授、諜報機関のM(正体はあの人)まで登場し、フランケン技術をメスメリスムと関連づけるなど、めちゃくちゃ面白そうな内容なだけに、残念です。
「追悼文」東浩紀・円城塔・桜坂洋・佐藤亜紀・佐藤哲也・篠房六郎・新城カズマ・飛浩隆・塩澤快浩
「MAGAZINE REVIEW」〈アナログ〉誌《2008.12〜2009.3》東茅子
「デッド・フューチャーRemix」(第82回)永瀬唯【第14章 ハイ・フロンティア】
「無可有郷だより」樺山三英
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『SFマガジン』2009年7月号
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