『S-Fマガジン』2009年10月号No.643【ロシアSF小特集/神林長平・谷甲州・野阿梓デビュー30周年記念特集】

「My Favorite SF(第46回)」長谷敏司

神林長平特集」

谷甲州特集」

「デッド・フューチャーRemix(84)」永瀬唯

大森望の新SF観光局」8 テッド・チャン経由コリアSFレポート
 テッド・チャン再来日時の茶話会の様子などがちょろっと紹介されてます。
 

「MAGAZINE REVIEW」〈F&SF〉誌《2009.3〜2009.4/5》香月祥宏

「SFまで100000光年 73 せめぎあい・味覚」水玉螢之丞

「SF Magazine Gallery II(4)」野川いずみ「熱い水」
 

「書評など」
映画『マーシャル博士の恐竜ランド』、『鏡花百物語』、国書刊行会『幕末明治 百物語』、島本和彦『アスカ@未来系』、うえお久光紫色のクオリアなどが気になったところ。
 

「もっと元気にスイカ、トマト、怪談」椎名誠《復活!椎名誠ニュートラル・コーナー16》
 今回は紀行でも科学でもなく、肝試し。

「雨ふりマージ(新連載『あたらしいもの』)」新城カズマ★★★★☆
 ――ママがリストラされ、ボクら一家は生身の人間をやめて、架空人になった――(袖コピーより)

 2009年2月号掲載の「F&M月からN月までを(かろうじて)切り抜けながら」と同じく、過剰なまでに「現在」が織り込まれています。青臭っぽいところは好きではないけれど、SFでしか描けない今・現実を描くというのはかっこいい。とんがってるなあ。
 

「おまかせ!レスキュー Vol.136」横山えいじ
 

「ロシアSF小特集」
 「ソ連SF」ではなく「ロシアSF」つまり「現代ロシアSF」でした。これにはびっくり。しかも敢えて古典的なハードSFっぽくないものを選んでいる節があります。できたら解説で紹介されていたウラジーミル・ポクロフスキイ「世界で最後の戦争」、レオニード・カガーノフ「ホムカ」、マリヤ・ガリナ「ダゴル」の方を読みたかった。

「クリエイター」オレグ・オフチンイコフ/合田直美訳(Креативщики,Олег Овчинников,2006)
 ――からだ。こっちもだ。せめて水か何かあれば、クリエイティブになれるのに。(袖コピーより)

「祝宴」アンドレイ・サロマトフ/宮風耕治(Праздник,Андрей Саломатов,1998)
 ――ウルーソフは、普段より早く仕事を終え、食事の支度を整えて……箱を開けた。(袖コピーより)
 

「SF挿絵画家の系譜(43)佐々木侃司大橋博之

「サイバーカルチャートレンド(4)」大野典宏

「サはサイエンスのサ 174(新型インフルエンザについてあらためて考える)」鹿野司

「センス・オブ・リアリティ」
 金子隆一頭脳警察」/香山リカ「メディア時代だからこそ起きる興味・関心」

「Reader's Story」山田武博「自殺」

野阿梓特集」
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  『S-Fマガジン』2009年10月号
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