『八十日間世界一周』(上・下)ジュール・ヴェルヌ/高野優訳(光文社古典新訳文庫)★★★★☆

 『Le tour du monde en quatre-vingts jours』Jules VERNE,1873年

 古典新訳文庫のなかには、わざわざ新訳しなくてもいいだろうというような作品もあるのですが、これもなぜ『八十日間世界一周』の新訳を?と不思議な感じがしました。ですが、解説・あとがきを読んでみると、かなり思い切った翻訳のようでひとまず納得。(まあそれに、わたしの持っている角川文庫版の訳は確かに古いし。「女王」が「女皇」になっているし、「二つの拳でフィックスをなぐりたおした」っていうのは、マジンガーZみたいに両手を突き出してパンチしたんだと、ずっと思ってたし)

 挿絵も入っているのが嬉しいです。

 1872年のロンドン、謎の紳士フォッグ氏は、《改革クラブ》の友人と大金2万ポンドの賭けをした。それは八十日間あれば世界を一周できるというものだった。成功に絶対の自信をもつフォッグ氏は、フランス人の召使いパスパルトゥーを従えて出発。全財産とプライドを賭けた旅が始まった。(上巻カバー裏あらすじより)
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