『洒落本・滑稽本・人情本 日本古典文学全集47』中野三敏他校注(小学館)

「傾城買四十八手」(山東京伝は、まるで杉浦日向子の漫画のよう(それはあべこべなんだけど)。遊女と客の「うそや」「きたらどふしなさる」「じつかへ」「しれた事サ」なんてやり取りを読んでいると、杉浦さんの絵が目に浮かびます。
 

浮世床」(式亭三馬は、床屋が舞台の馬鹿話。『吾輩は猫である』のルーツなんだというのがよくわかります。インチキ先生とかが出てきたり、駄洒落合戦が始まったり、非常に楽しい。
 --------------

  


防犯カメラ