この巻には金やんのツッコミなしの高木さんだけの話が二篇収録されていました。高木さんの日常生活がウサギさんの国で大人気、「高木さん劇場(Show you)」。高木さん以外のすべてが停止してしまったサイレント漫画、「静止現象(Freeze tag)」。高木さんは天然ではない狙ったボケもシュールでした。
「多次元宇宙ボタン(I am missing)」はその名の通り金やんが(光子の陰謀で)多次元宇宙に行ってしまうSF。
「ぷらぷら(It's up to you)」は二人でぷらぷらする話、「地球防衛軍(No war)」はお騒がせな地球防衛軍(と高木さん)が何の役にも立たない話。ボケボケ度の高い二話でした。本書では二人の掛け合いが少ないんだけれど、「ぷらぷら」はそれが堪能できるお話です。しかも「ぷらぷら」の扉はボケボケな金やん(カニやん)。
「あとがき…??」は一巻に続いてとてつもなく完成度の高いゆるさ。天才だな〜。
そのほか、戻ってきた坪井さんの話「まぼろし まほろば(Death walker)」「魔術師(Illusionist)」、冷凍睡眠で眠っていた金やんの初恋相手の男の子が目覚める「初恋解凍(Long time no see)」(金やん小学生にも容赦ないツッコミ!)、高木さんの薄情に金やんもマジで怒る「早回しの世界(Crumble away)」の全9篇。
カバーの高木さんは何やってるのかと思ったら、繭っ子を浮かせてるのかな……?
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