雑誌には未知の作家を掲載してくれる方が嬉しいんだけどな。主に評論とエッセイと書評を読みました。
・「迷宮解体新書」(第41回)は、『人形遣いの影盗み』の三木笙子。
・「顔のない女の顔イラストコンテスト」
・特集は、ドン・ウィンズロウによる『シブミ』の前日譚邦訳に合わせて。
・笠井潔による権田萬治への回答「二〇世紀探偵小説論をめぐる補註」。力業。
・皆川博子「DILATED TO MEET YOU―開かせていただき光栄です―」は第9回。次回最終回。誰もが何かを隠しています。
・気になる本は、ケイト・モートン『忘れられた花園』、東川篤哉『放課後はミステリーとともに』、道尾秀介『カササギたちの四季』、松原元信『3冊の「ロング・グッドバイ」を読む レイモンド・チャンドラー、清水俊二、村上春樹』、太田隆『シャーロック・ホームズの経済学』、池田邦彦『シャーロッキアン』。宮部みゆき『ばんば憑き』、輪渡颯介『古道具屋 皆塵堂』。
・偶然ながら『ミステリマガジン』『S-Fマガジン』どちらも特集は「共作」。チャールズ・ストロス&コリイ・ドクトロウの共作と、それぞれの短篇掲載。ドクトロウ『リトル・ブラザー』邦訳刊行に合わせて。ハッカーもの。コリイ・ドクトロウは「シスアドが世界を支配するとき」の作者。
・ジェイムズ・モロウ「ヒロシマをめざしてのそのそと」分載完結。
・金子隆一「私の中の他人」は、「宿主の行動を自分に都合よく変えてしまう寄生生物」の話。
・作家論連載シリーズは、島村山寝によるスタニスワフ・レム論。
・若島正「乱視読者の小説千一夜」は、前回の続きでハリエット・ダイムラー(アイリス・オーウェン)について。
・「大森望の新SF観光局」(第21回)は、電子書籍「端末」について。