『ハックス』(第4巻)今井哲也(講談社アフタヌーンKC)★★★★★

 終わってしまいました。満を持して(?)勝間さんが図書室でも生徒会でもなく演劇部ルートで登場しました。なんかこういう転がし方っていいですよね。初め読んだときはやり取りがよくわからなかったのですが、細井さんと後藤部長と神谷部長は三人とも漫研とかけもちなんですね。ちゃんとキャラクターが生きてるっていうか、一面だけの人たちじゃないように作られてます。会長さんの名前もようやくわかりました。無意味にやられるとしらけるだけなのですが、ちゃんとキマッていました。

 やり取りがよくわからなかったといえば、ゆかさんと再会したときの「阿佐美さん」「ミヨシさん」も初めはよくわからなかったんですけど、何度か読んでようやくわかった(^_^;。最初の「阿佐美さん」は誰かが阿佐美(兄)を呼んでいる声なんですね。

 アニメというともすればオタク向けな題材を一般向けの学園漫画にした手腕。

 応援歌的な作品は嫌いなんです。特にせりふで「生きよう!」とか「頑張ろう!」とか説明しちゃったりメッセージ送っちゃったりする作品って。だけどこの作品は、みよしの「楽しい」が作品自体から伝わってくるからだと思うんですけど、「楽しく」ってのがすとーんと胸に落ちて、(まあ個人的にちょうど読んだ時期が仕事でみよしと似たような悩み方してた時期と重なるってのもあるんでしょうけど)、

  


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