『アバンチュリエ』ではホームズ(もといショームズ)登場。そしてシリーズ短篇の代表作「赤い絹のショール」も。ルパンのケレンに意味がある「獄中のルパン」や本篇は好きな作品です。
『大奥』は7巻に入ってようやく吉宗時代に戻ってきました。左京がこれまでの側室たちと比べると粒が小さいためか、江島生島事件は消化不良の気味。
『シャーロッキアン!』は第3巻に入って、ホームズ蘊蓄よりも登場人物の感情に占める比重が大きくなりました。それはそれで漫画としては正しい在り方。
『さすらいエマノン』は、以前に冒頭部分だけが大判サイズで出ていましたが、このたび全話収録にて再刊。原作は未読。兄が出てくる。ここでひょっこり兄が出てきたからには、続編も描いてくれるものと期待したい。
朗読漫画『花もて語れ』第4巻で取り上げられたのは、芥川「トロッコ」。朗読の魅力を絵で表現するという、ミスマッチのようでいて実は効果的な手法が採られた漫画です。第1巻〜第2巻で描かれていた宮沢賢治「やまなし」は圧巻でした。