『地球の放課後』6。人が消えてしまった地球で四人ぼっち……のんびり日常SF。完結しました。人間が消えてしまった理由も、四人が残された理由も、ファントムの正体も、すべて説明されました。残された四人の共通点は第5巻で明らかにされていましたが、才能を活かす方向ではなく殺すためだったというのは意外性がありました。作者によるあとがき付き。通学路で出会った少女の名前が明らかにされなかったのには、そういう裏設定があったんですね。
『銀の匙』4。豚丼の続き。とうとうベーコンになりました。結局答えは出ず――と、そりゃあ答えのある問題ではないのですが――ですが、両親との確執は一つ解けたようです。「エリア51」は珍しくギャグだけに徹した回で、まるでアニメオリジナルとかにありそうな回でした。
『NARUTO ナルト』。主人公の力の秘密が後付けではなく第一巻で明らかにされるのも新鮮でしたが、先の巻まで読んでも力のインフレがあまり感じられないのも意外でした。ほかの少年漫画なら、サクラやシカマルのようなナルトの同期生たちが非現実的なパワーアップをして戦うのだろうけれど、本書では強い相手とは自来也のような師匠や他国の強い忍が戦うので、無理矢理感があまりありません。特徴のある各忍術にはどれも一長一短があるため、どの戦いにも頭脳戦の要素が加わるのも、そう感じられる理由の一端でしょうか。