『S-Fマガジン』2012年9月号No.678【この20人、この5作】

 今月号はガイドがメイン。巨匠から現役作家まで20人。

コニー・ウィリス『ブラックアウト』が8月にいよいよ刊行。早川書房の書影を見るかぎりでは、装画はこれまでどおり松尾たいこ氏。でもポケミス版の装幀には似合わないような気も……。
 

「SF BOOK SCOPE」
樺山三英『ゴースト・オブ・ユートピア』、創元年刊SF傑作選『拡張幻想』、うえむらちか『灯籠』、石野晶『生者の行進』、スコット・ウエスターフェルド『ベヒモス』、H・R・ウェイクフィールド『ゴースト・ハント』、泉鏡花『おばけずき』、阿部智里『烏に単は似合わない』(松本清張賞)、ショーン・タン『ロスト・シング』『フランス流SF入門』は残念な出来らしい。

「リアルに対抗しうるフィクションの力とはなにか」神林長平インタビュウ
 新作長篇『ぼくらは都市を愛していた』刊行につき。

大森望の新SF観光局(29)
 

「MAGAZINE REVIEW 〈アシモフ〉誌 2012.2〜4/5」鳴庭真人
 今回は読みたい作品が多かった。二月号、ロバート・リード「殺し、生まれ」(Robert Reed,Murder Born)。「画期的な新型の処刑装置に、受刑者が殺した人間を蘇らせる副作用があることが分かった」が……。三月号、ジェイムズ・ヴァン・ペルト「ミセス・ハッチャーの評価」(Mrs. Hatcher's Evaluation,James Van Pelt)。「老教師の持つ幻想的な力を描いた話とも、魅惑的な話術を比喩的に描いたリアリズムの作品とも取れます」とのこと。四・五月合併号、リック・ウィルバー「本当のもの」(Rick Wilber,Something Real)。戦略諜報局にスカウトされた実在の大リーガーの話。
 

「アメコミ特集2012」

「アメコミの気恥ずかしさ」柳下毅一郎
 核心を突いてます。

クリストファー・ノーラン・インタビュウ」

ジョス・ウェドン・インタビュウ」
 

「乱視読者の小説千一夜(20)」若島正
 ウリポ唯一のアメリカ人会員ハリー・マシューズ。

 


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