『聖☆おにいさん(8)』『惡の華(7)』『キン肉マン(41)』『花もて語れ(6)』『あさひなぐ(7)』『ぼくらの(全11巻)』『ぬらりひょんの孫(1)〜(18)』

聖☆おにいさんも第8巻。カバーの「8」という数字がドライヤーの風のようになっています。そう思って改めて見返してみると、ほかの巻の巻数やロゴもけっこう凝っていることに気づきました。
 

惡の華』第7巻は、まさかのカバー。まさかの高校編。仲村さんも佐伯さんもいない高校生活が始まります。その後であってその後ではない。中学は終わっても、高校生もまだ思春期まっただなか。すごいテンションのクライマックスと静かな高校編。そのあいだに何があったのでしょうか。
 

キン肉マン』第41巻。ついに正義超人復活。まずはブロッケンJr.がクラッシュマンと戦います。摩雲天って、骨格の上に岩の肉がついているらしい。しかし超人募集の応募者の年齢層が高いですね。
 

『花もて語れ』は第5巻から週刊連載になり、今回は第6巻〜第8巻までで一エピソードだそうです。満里子の気持に気づいてしまったハナは、スランプに陥ってしまいます……。今回は小川未明「野ばら」と、賢治「おきなぐさ」途中まで。「野ばら」の二人はそのまま満里子とハナですね。
 

あさひなぐ第7巻。準決勝にまで勝ち進んだ旭たちの戦い。しょうじき出来すぎ、ではありますが、根性や偶然ではなくちゃんと手順を踏んで勝っているので読んでいて楽しい。
 

『ぼくらの』鬼頭莫宏。絵が気持ち悪くて敬遠していた漫画家さんでしたが、読んでみたらはまりました。操縦者の命をエネルギーに動くロボットで戦わざるを得なくなった15人の少年少女たち。戦闘よりも各々が死やそれまでの生活と向き合うエピソードに重点が置かれています。ある程度細かいところまで設定を考えてから作られたのであろう全体のバランスのよさが好きでした。10巻で「ぼくらの」というタイトルの意味を知ってからナカマのエピソードを読み返すと感動もひとしおです。ユニフォームを作ってタイトルの意味を最初に体現したのがあの挿話なんですよね。ナカマというあだ名も象徴的でした。続いて読んだ『なるたる』はさすがに受け付けませんでした。
 

ぬらりひょんの孫』椎橋寛。妖怪は好きだけれど、妖怪バトル漫画みたいなのは嫌いなので、読まずに敬遠していました。いまさらながら読んでみると、「ぬらりひょん=妖怪の総大将&人の家に勝手に上がり込む」という後世の創作を、見事なまでにバトル能力に取り入れていて、感心することしきりです。オリジナル妖怪と伝承妖怪のバランスもよかった。安倍晴明陰陽師の側ではなく、狐の子=妖怪側とする設定や、母である狐も葛の葉にして九尾の狐とするなど、総じてアレンジが巧みな作家さんのようです。
 

       


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