『ふうらい姉妹』『ちょく!』『式の前日』『東京トイボックス』『大東京トイボックス』

ふうらい姉妹』(1)長崎ライチ
 『七女』『それ町』『聖☆おにいさん』『カラスヤサトシ』……好きなギャグ漫画は多々あるけれど、声を出して笑ったのは久しぶり。表紙がひとコマ漫画になっていて、書影を見ての通りの作風です。

『ちょく!』谷川ニコ
 ギャグ漫画つながりで読みました。友人のいないさえない高校生(髪を上げると美少年)・直に一目惚れした美少女(中身は変態)・芹花が、萌えるたびに鼻血を噴出しながらも、(一方的に)(そしてずれたやり方で)愛を育もうとつきまとい続けてゆきます。

『式の前日』穂積
 思いがけない視点から描かれた日常/人情もの短篇集。その視点の転換をオチのような形で用いている作品では、感動とともにミステリ的なカタルシスが味わえました。豊田徹也が好きな人にはおすすめかな。

東京トイボックス』(1)(2)、『大東京トイボックス』(1)〜(9)うめ
 白と黒を基調とした第9巻の表紙に一目惚れして、内容もわからずに購入。漫画をジャケ買いしたのは中間淳生『夜明け前』以来。ゲーム業界もの。旧型ハードからハイスペック機に/コンシューマからソーシャル・ゲームに移り変わってゆく現実のなか、面白いゲームにこだわってもがき続ける弱小企業G3のメンバーたちが主人公。ゲーム界の現状を、「ゲームに息子を殺された」人物の意思というフィクションを糸にしてたどってゆく展開は圧巻です。

    


防犯カメラ