『アフタヌーン』2013年3月号

げんしけん』84「RED (face) KING」木尾士目
 斑目先輩が会社を辞めた件の続報と、波戸君のいつもの妄想――に加えて、タイトルとなっている「赤面」です。波戸君はともかく、スーはいったい……? 続きが気になります。扉には「アニメ化決定」の文字が。荻上さんはやっぱりこういうむすっとした表情のほうが似合います。

『ぷ〜ねこ』107 北道正幸
 文学ネタに相撲ネタにアニメネタにザリガニネタ。著者の抽斗の多さに脱帽。口では「バーン」と言いつつ「ぺちーん」という効果音がツボに入りました。

おおきく振りかぶって』97「秋季・地区大1回戦 11」ひぐちアサ
 ついに放ったナックルカーブ。そして阿部くんが打つのって久々だ――と思ったけど、そういえばコミックスではまだ怪我してるんですよね。

ネメシスの杖』1「占い師の杖」朱戸アオ
 四季賞準入選作家の新連載。医療事故を調査する「患者安全委員会(PSC)」にもたらされた匿名のたれこみ――それは伝染病「シャーガス病」発生を隠蔽している病院を告発するものだった。PSC調査員の阿里玲は調査を開始するが……。 『アフタヌーン』というより『スピリッツ』や『モーニング』を思わせるような社会派サスペンス。寄生虫の専門家が、何となく御手洗潔っぽい、と思ってしまった。

『こたつやみかん』2「蛇は寸にして」秋山はる
 日菜子の右目の横線は何なんだろうと思ってよく見たら、前髪の揃え目なんですね。左で分けて右だけ切り揃えているようです。地味めに見えてけっこうお洒落な子です。今回の演目は「金明竹」と「子ほめ」。

BUTTER!!!』32「いつまで」ヤマシタトモコ
 次回「新歓&フィナーレ」、というのは、連載が終わってしまうという意味なのでしょうか。それだと一冊分には微妙に話数が足りてるような足りないような。いやがらせ動画の「犯人」村谷君は、思った以上にキモチワルイ人でした。表ではこんなノリで、裏では執念く動画をUPしている姿を想像すると……。

宝石の国』4「コクレア」市川春子
 金剛先生の瞑想中に襲って来た月人。ボルツが撃退したかに思えたが……。「コクレア」とはラテン語で「かたつむり」。敵の新兵器&フォスの危機。

アフタヌーンカラスヤサトシのもの』
 ――に改題されました。バスで乱暴な言葉をかけられているおじいちゃんへの応援漫画が面白かった。

『たくのこ』4「最後の火星人」花輪園人
 結局、最後には最年少の弟が負けちゃうんですね。比較的ノリノリのこれまでと比べると今回はみんな慎重でいつも以上に腹の探り合いでした。

『リマスターズ!』FINAL TRACK「laugh and music」みやざき明日香
 最終回。最終回で下ネタは勘弁してほしかったなァ。

「ペアリング・ジャーナル」白川蟻ん
 四季賞出身作家の読み切り作品。弓道部の少年が妖怪のような二人にまとわりつかれる「アーチャーズ・カルテット」で受賞した方でした。友だち(だと思っていたクラスメイト)からいじめられて引きこもりになっていたオタク青年が、姉に強制されて定時制高校に通い、可愛い女子高校生と出会うものの……。良くも悪くもクセなく上手い人なので、ちょっとかなりオタクに都合のよすぎるストーリーも、却ってアクセントになっています。

『遠い食卓』1「カップラーメン フルクサス」イシダナオキ
 四季賞受賞作家の新連載。受賞作「おから」は未読。品切れ続出のカップラーメンを買いに走る教師。ラーメンどうこうよりも、学校や生徒の実家のガヤガヤワイワイ感やコンビニやスーパーのゴミゴミ感の臨場感がたまりません。

『天の血脈』11 安彦良和
 探し当てた「花行一」は日本人だった。手紙を渡して帰る途中、スパイ狩りに巻き込まれるも、無事にたどり着き、日本に帰る準備をしようとしたところ……。
 

 


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