『第七女子会彷徨』(6)つばな(徳間書店リュウコミックス)
これまでもほかの短篇に伏線や小ネタが埋め込まれていたことはありましたが、この巻では完全に連作短篇集となり、ついに次巻では長篇となるそうです。一見ほかの短篇とは関係なさそうな第46話「十字路の悪魔」も、よく読むと十字路の幽霊や、「愛するものまで全部持って」というのが最終話の「大切なもの全部持って行」く、につながっているのでした。狙ったのか後付けなのか、あとがきも引っくるめて一作でした。新しい声帯をつけてから、なのかな。光子の表情まで人間ぽくなっている気がします。
『ソレミテ』(1)
石黒正数はあくまでプロデューサーということでどんなものかと思いつつ手に取りましたが、水曜どうでしょう的ないい意味で身内ノリのする、心霊突撃レポート。誇張や脚色はあるにせよ、あの『それ町』がどのような人によって書かれているのかわかって興味深い。
『東京怪童』
第三巻、空に向かって手を広げる英雄。それに倣う二本木。英雄に訝しげな顔を向ける二本木。ふと見ると洗濯物がはためいている。「!」と思いふたたび空を振り返ると、そこには……。という映画のような場面転換がかっこいい。
『ふたがしら』(3)
『さらい屋五葉』の宗次たちの若い頃だったのかと今ごろになって気づきました。
『あさひなぐ』(9)
みんなが新監督を認め、旭も一つ階段を上ったのもさることながら、部長さんにスポットの当てられた回が印象に残りました。キザな乃木部長の別の顔も見られたし、まだ明らかにされていないほかのメンバーそれぞれの事情もこれからが楽しみです。