巻頭言に心意気を感じるが、いかんせん特集されているのは、苦手なラヴクラフト。積ん読でしたがようやく特集以外を読む。
「矮人族」ロバート・E・ハワード/中村融訳(The Little People,Robert E. Howard,1928)
――矮人族という伝説にも事実という基盤があるんだ。おまえだってあの石造りの廃墟で、ひと晩を過ごす気にはならないだろう……。
ドルイド。矮人族。なんて怪奇心をくすぐる道具立てなんだろうと思います。
「コールド・プリント」ラムジー・キャンベル/野村芳夫訳(Cold Print,Ramsey Campbell,1969)
――ストラットは掘り出し物をさがして古書店に入った。支払いは次回にしてくれ、と店の男は言うのだが……。
名前は聞いたことがあるけれど作品が思い浮かばないと思ったら、クトゥルーものを書いている人なのか。『ナイトランド』vol.7のほかにも『999』や『マッド・サイエンティスト』に収録あり。
「三つの光」西崎憲
「怪奇の架け橋」東雅夫