『ミステリマガジン』2014年11月号No.705【さようなら、こんにちはポアロ】

モノグラム殺人事件(一部掲載)』ソフィー・ハナ/山本博他訳
 クリスティー社公認のポワロ新作。邦訳単行本からの先行掲載。

「マイ・ベスト・ポアロ・アンケート」紀田順一郎辻真先深町眞理子・松下祥子ほか。
 小山正氏によれば、中村能三訳『アクロイド殺し』は「ミステリとしての文章表現の極致」である原作を「見事な日本語に置き換えている。翻訳家生命を賭けた名訳」とのこと。

熊倉一雄インタヴュー」
 NHKポワロの声優さん。ご本人が本当にポワロが好きなんだということがわかる、とても気持のいいインタビューでした。

「ドラマ版ポワロからベスト3を選べって、あんた……」若竹七海/「ポアロを演じるということ」小山正/「グリーンウェイ・ハウス再訪からポアロの死を考える」数藤康雄
 ドラマ版『オリエント急行殺人事件

「グリーンショアの阿房宮アガサ・クリスティー/羽田志津子訳(Hercule Poirot and the Greenshore Folly,Agatha Christie,1954)
 『死者のあやまち』の原型である未発表中篇。「グリーンショウ氏の阿房宮」とまぎらわしいタイトルですが。

「ミステリ・ヴォイスUK(83)ソフィー・ハナとS・J・ワトソン」松下祥子
 

シャーロック・ホームズトークショー日暮雅通×北原尚彦

「映画『悪童日記』ヤノーシュ・サース監督インタヴュー」
 

「書評など」
◆創元からヘレン・マクロイ『逃げる幻』、マーガレット・ミラー『悪意の糸』。ほかに島田荘司『幻肢』はノン・シリーズ。映画タイアップ? 今月のイチオシは麻耶雄嵩『さよなら神様』。『神様ゲーム』の続編。角地幸男『ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一を紹介するのに吉田健一『大衆文学時評』の魅力に3/4ページも費やす力の入れっぷり。『ケンブリッジ』よりもむしろ吉田健一が読みたくなります。
 

「墓場にて(後篇)」レオ・マレ/竹若理衣訳

「ペイパーバック千夜一夜(10)」小鷹信光

 


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