今月は先月の四季大賞に続いて、四季賞プラス新人読み切りが載ってます。「ボインちゃん」と「ヒーローショー」がよかったです。
『マージナル・オペレーション』18「食前の運動」芝村裕吏・キムラダイスケ
日本編・開始。アラタがまあ立派になってしまいました。
『げんしけん 二代目』106「春告げ鳥未だ鳴かず」木尾士目
クッチーようやく卒業。原口を別にすればほんとうにウザい人でした。
『フラジャイル』6「岸先生がまた何か言ってます!」草水敏・恵三朗
実際6割って、ほぼ山勘で当たり外れ……。
『思春期シンドローム』(23)赤星トモ
「ボインちゃん」椎名うみ
四季賞受賞作。胸の大きいのを気にする小学生のまおちゃん。面白い。けどメジャーにはなれなさそうな、昔の少女雑誌の挿絵のようなキャラクターと、ぽつりと洩らすずれたような台詞。先月の四季大賞「ヘカトンケイル」とともに今回の四季賞は当たり回。
「見捨てないで」(前編・後編)夏央祐新
「カワタレ 彼は誰」で2013年秋の四季大賞を受賞した方の新作読み切り。なぜか前・後編。妻が過失により殺してしまった老人は、ゴミ屋敷で独り暮らしの老人だった。このまま隠しおおせるのでは……。濃いレトロな絵柄。何が起こっているのかコマとコマのつながりとか登場人物の心情とかがすごくわかりづらい。古いのは絵だけではありませんでした。
『マイボーイ』(9)木村紺
今回はイケメンボクサー小次郎の試合。ひっさびさに木村紺のギャグ全開の回でした。そして小次郎、けっこう熱い男でした。
「ヒーローショー」鳥井スズメ
2014年春の四季賞特別賞受賞作家。遊園地でバイトしている女子高生ゆうきは、ヒーローショーを見学している同級生・田口を見かける。ゆうきは田口の描いている漫画を偶然見つけ……。ヒロインの側に立って、でもある事実に気がついて、守られる側ではなく自分で戦う側に……ってのは何かいいです。