『怪奇三昧 英国恐怖小説の世界』南條竹則(小学館クリエイティブ)

 『恐怖の黄金時代』加筆改訂版。ダンセイニの戯曲や、ラブクラフトによるT・S・エリオット「荒地」パロディ「荒紙(Waste Paper)」などは読んでみたい。マッケン『秘めたる栄光』に対する詩人ハウスマンの評は鋭い。

 メイ・シンクレアは読んだ話がセックス怪談ばかりだったのでそういう人なのかと思っていたけれど、そうでもないらしい。

 そしてM・P・シールの「レドンダ島国王」の真相が。現在とは法律も違うからあながち単なる「自称○○」とも言えないのだけれど、基本はジョークであるらしい。現在まで「相続」権争いが続いているとは。

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