『good!アフタヌーン』2016年7月号

空挺ドラゴンズ』01「クィン・ザザ」桑原太矩
 ――ミカたちは龍を狩って生計を立てていた。町の者からは嫌われてもいるが、貴重な食料源でもあり町を龍から守る存在でもある。

 新連載。鯨のような龍の利用法、アニメっぽくない服装、町の人々との確執など、現実的な表現をすることで作品に説得力が生まれている反面、どこかで読んだことのある話のような感覚も受けてしまいます。まずは第一回目ということで、読者を舞台に引き込んだあと、次回からどんな物語が動き出すのか期待です。
 

「ラストワン」小沢夏
 ――準備は整った。あとは最後の仕上げ。長田さんにこっぴどく振られて、死ぬつもりだった。「ボクとつき合ってくれませんか?」「……はい」

 2016春の四季賞準入選作。被服が趣味のせいで、男なのにとクラスからは馬鹿にされ、親にもミシンがうるさいと罵られた……という情報はあとから出てきます。まずは平野君ともども読者も意外な展開に呆気に取られて、続きが気になってしまいます。さわやかかで真っ直ぐな恋愛に心が落ち着きます。絵がすごく見やすいので、読んでいてストレスを感じません。
 

  


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