『神様のジョーカー』2 佐原ミズ・楠みちはる

『神様のジョーカー』2 佐原ミズ作画/楠みちはる原作(講談社イブニングKC)
 希和は漫画誌の部署に配属され、富田という休載中の漫画家の担当を任される。富田はかつて売れっ子だったが今では見る影もなく、そんなお荷物の担当を新人の希和が押しつけられたのだった。だが訪問を重ねるうち、希和は富田から「神に出会った」という言葉を聞く……。

 なるほど力の存在を知らない者から見れば、力を持っている人その人が「神」なのですね。希和の期待や希望も虚しく、富田にとってはもはや神頼みが当たり前になっているようです。それにしても原作者はさすがベテラン、第1巻につづき、次巻への引きがとんでもなく上手いです。寂しげな表情や悲しげな表情の上手い佐原ミズ氏ですが、それだけに悪意のある表情も効果的です。
 

  


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