『ミステリマガジン』2016年11月号No.719【21世紀ミステリ映画の未来】

「座談会 21世紀のミステリ映画ベスト10」小山正×滝本誠×真魚八重子×三橋暁×柳下毅一郎
 21世紀に入ってから作られた映画はあまり観ていないことに気づく。アガサ・クリスティなどでお馴染みのカントリーハウスが舞台である『ゴスフォード・パーク』が面白そう。韓国映画と中国映画が面白いそうだけど、ホントかな。。。

「極秘指令/映画祭潜入」エドワード・D・ホック/木村二郎
 

「マーダライズド」マックス・アラン・コリンズ&マシュー・V・クレメンス/伏見威蕃訳(Murderlized,Max Allan Collins & Matthew V. Clemens,2007)
 ――〈三ばか大将〉の育ての親であるテッド・ヒーリーが死んだ。〈三ばか〉の一人モー・ハワードは、テッドの死に不審を持ち、“始末屋”エディ・マニックスの許を訪れる。

 ミステリ映画特集の一篇。実在のコメディアンであるモー・ハワードが、知り合いの死の謎に挑む。著者は『CSI科学捜査班』のノヴェライズ作家。

「21世紀海外ミステリ映画総目録」
 

「書評など」
フェデリコ・アシャット『ラスト・ウェイ・アウト』は、「中南米産探偵小説が持つ『語り』の系譜を受け継ぐ」「アルゼンチン発の奇書」という紹介文が実に魅力的。チャールズ・ウィルフォード『拾った女』は、若島正『殺しの時間』でも紹介されていた「ノワール」「悲しい恋愛小説」「最後の一撃」ミステリ。

霧舎巧が久々の新刊。『推理は一日二時間まで』はユーモアミステリ連作短篇集。「愛に満ちたパロディであふれた」「死語ともいわれる『新本格』の明朗な部分を受け継ぐ最後の書き手」。

◆ほかにミュリエル・スパーク『あなたの自伝、お書きします』、ハーラン・エリスン『死の鳥』、ノンフィクション『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀江智郎など。
 

「迷宮解体新書(95)澤村伊智」村上貴史
 日本ホラー大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』と『ずうのめ人形』の作者です。まずタイトルが秀逸。
 

「第6回アガサ・クリスティー賞選評」
 今回は受賞作なし。

「追悼 横山啓明
 

  


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