リチャード・レスター監督。
若き日のブッチとサンダンスの物語。最初は、あ〜あやっちゃったなあ、、、と思っていたけれど、意外と(あくまで意外とですが)面白い映画でした。
ブッチとサンダンスの掛け合いを、下手なりにうまく大事に作っていました。本編の魅力というのをよくわかっていると思います。サンダンスも途中で髭を生やすなど、かなり本編を意識した作り。ブッチとサンダンスも、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに似た人を使っています。老いぼれ保安官も、なんとなく本編で狂言で椅子に縛られる保安官を思わせるところがありました。
とはいえ二人の掛け合いも、努力は認めるものの「粋」とか「洒落」の域には達していないし、中だるみもたくさんありました。ブッチとサンダンスが出会うシーンで、サンダンスの腕前が見ていてよくわからないにもかかわらず、ブッチが「すごい腕前だ」と言うのも変。
マニアックな楽しみもありました。ブッチの由来は、肉屋で働いていたから、ブッチャーから取ってブッチ。サンダンスの本名はハリー、サンダンスで牢に放り込まれたから、サンダンス。ブッチには妻と子どもがいたという事実も明かされます。
原題“Butch and Sundance: The Early Days”『ブッチとサンダンス 若き日々』といったところでしょう。
・[楽天]